ブルターニュのクレープ

ブルターニュで注目したいのは、なんといってもクレープ。

ブルターニュは気候条件が厳しく、小麦があまり取れないため、昔からそばを植えていました。

日本でも、かつてそばは救荒作物で荒地に栽培されていたものです。

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フランスでは、そばのことをサラセンの麦といい、西ヨーロッパ諸国では、そばの料理はあまり多くありませんが、ここブルターニュではそば粉をクレープという見事な郷土料理に仕上げたのです。

クレープのバリエーションは無限にあって、ただバターを塗ったたけのものから。クレープ・シュゼットのように高級料理のデザートになるようなものまであります。

しかし、本来は素朴で気軽に食べるもの。

町のクレプリィ(クレープ屋)をはしごして本場の多彩なクレープを味わってみるのも楽しいですよ^^

ブルターニュの貝

寺院の高みから半島の方を眺めると、海辺の草地には点々と白い羊の群れが見えます。

これこそが、塩を含んだ牧草で育てるプレ・サレの羊と呼ばれ、フランスでは非常に珍重されています。

ブルターニュ半島は海の幸が多く、もっとも豪華なのがオマールエビ。

でも、これなどはちょっと格のあるレストランでなければ無理ですが、港の漁師などが来るようなレストランなら、とれたてのムール貝を白ワインでさっと蒸したものを頼みます。

ブルターニュにはワインがないので、お隣のロアールの白、ミュスカデの冷えたものを合いの手に、貝殻をスプーンにして、ムール貝のころころと大きな身をすくって食べると一皿があっという間。

驚くほど大量の貝殻が残ります^^

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クレープの国 ブルターニュ

ノルマンディーから海沿いに、「フランスの角」と呼ばれるブルターニュ半島へ向かってちょうどそのつけ根あたりの海の中に、モン・サン・ミッシエルの僧院のある小島が見えてきます。

この島はフランスの江の島といった風情なのですが、もう少し険しく島全体が城郭のような感じです。

そして、その参道の入り口にレストランがあって、ここで食べさせてくれるのが有名なプーラールおばさんのオムレツ。

この地方の名産のバターをたっぷり使って、かきまぜた卵を焼くのですが、オムレツを焼くフライパンは大きく、しかも1メートル以上の長い柄がついています。

このフライパンを操り、暖炉の火で手際よく大きなオムレツを焼き上げるパフォーマンスがうけて、世界中の観光客が、この小さな島にやって来るのです^^

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カマンベールのふるさと

フランスの北端に位置するノルマンディー地方は、カマンベールチーズのふるさとです。

ドーバー海峡を流れる暖流の影響で1年中細かい雨が降り、ほどよい気温と湿度が保たれるため、いつも青い牧草が育っています。

特に、ペイ・ドージュ地区では起伏の多い地形を生かし、乳牛をよく運動させます。

その乳牛の濃厚なミルクでつくるカマンベールは絶品!

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この地区は、ボン・レヴェック村、リヴァロ村、カマンベール村などが南北に連なるチーズ街道としても有名。

ぶどう栽培の北限を越えるため、ほとんどぶどう畑がなく、代わりにリンゴ栽培が盛んです。

そのリンゴからつくるシードルやカルヴァドスの産地としても有名です。

カマンベール村をはじめ、周辺の村々にはカマンベールをつくる工場がいくつもあり、見学もできるので
足を延ばしてみてはいかがでしょう。

カルヴァドスとノルマンディーの穴 その2

前に紹介したノルマンディーの3大チーズのうち、リヴァロとボン=レヴェックは、チーズの表面を洗いながら、熟成させるウォッシュというタイプのチーズ。

リネンスという特殊な菌がチーズを熟成させ、この時に納豆のようなねばねばとオレンジ色の色素を出し、強烈な匂いを発します。

チーズのくさやといったらわかりよいでしょうか^^

初めて食べた人のなかには二度と食べたくないという人もいますが、やみつきになるとたまらなく好きになるチーズです。

これほど個性のあるチーズにワインを合わせるのは、なかなか難しいのですが、そこはよくしたもので、これらのチーズにはカルヴァドスがぴったりと合うのです!

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カルヴァドスとノルマンディーの穴

カルヴァドスといえば、50歳代の人ならレマルクの『凱旋門』という小説や映画を思い出す人もいるでしょう。

そのなかで主人公がカルヴァドスを飲むシーンがたびたび出てきます。

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映画がなかなかの名作だったので、それまではフランスの一地方でしか知られていなかった田舎育ちの火酒、カルヴァドスは世界に知られるようになりました。

ノルマンディーにはワインの代わりにリンゴの酒シードルがあり、このシードルを蒸留してつくるのがカルヴァドスなのです。

ノルマンディーの人たちは、この強いアップルブランデーを、消化を助けるのだと称して食事中にあおるように飲みます。

これを地元ではトルー・ノルマン(ノルマンディーの穴)というのだそうです。

塩の香りがする羊

肉といえば日本人は牛肉、フランスでは羊を上位におく人が多いようです。

もちろん彼らも牛肉は食べるし、ビフテキが食卓に現れる率は上位を占めていますが、ビフテキは、パリのOLがたっぷりの揚げたポテトを添えて、昼食に食べるという手軽なお惣菜。

カマンベール、子準のもも肉のロースト、ボルドーワインといったところが、平均的フランス入が好む食品の上位ということで、彼らの羊肉に対する思い入れはとても強いです。

ノルマンディーやブルターニュの海岸の草地でたくさんの羊が飼われていますが、このあたりの牧葦には塩けがあって、これを食べて育つ羊の肉にはかすかに潮風の香りがつくのだそうです。

これを、プレ・サレの羊といって彼らは珍重しています。

味わってみると、塩の香りはともかくとして、非常においしいことは確かですよ^^

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ナポレオンと2人のマリー その2

前回の続きです。

さらに、リデルという人が経木の丸いパッケージを発明し、これによってカマンベールは遠方へ輸送できるようになります。

これらの話は本当なのか、単なる伝説なのか、フランスの文献は一様に断定を避けていますが、今世紀になってから、突然、カマンベールで儲けたというアメリカ人がヴィムーチエ村に現れて、カマンベールの創始者ということでマリーおばさんの像をあしらった記念碑をたててしまいます。

残念ながら、この記念碑はノルマンディー上陸作戦の時に被弾して首が飛んでしまいます。

戦後になって、再びアメリカのチーズエ場の従業員の寄付によって再建されるのですが、最初のマリーおばさんの像は、がっしりとした、いかにも農家のおかみさんらしい風貌につくられていましたが、新しい像は娘のマリーなのか、ずっと若く、ほっそりとした都会的な風貌につくられています。

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このようなエピソードのおかげで、まだまだ新参者のカマンベールはフランスを代表するチーズにのし上がるのです。

ナポレオンと2人のマリー

日本では、フランスチーズの代名詞ともいうべきカマンベール。

もともとは、ノルマンディーの小さなカマンベール村でつくられたものがいつしか、「カマンベール」というチーズの名前になったのです。

フランス革命後の混乱期にこの村に住む(近くのヴィムーチェ村という説もある)マリー・アレルというおばさんの元へ難をのがれたひとりの僧侶が身を寄せました。

この僧侶はブリーのチーズづくりの技術をもっていて、その指導のもとにマリーおばさんがつくり出したのがカマンベールの始まりだ、と言うのです。

一方、このあたりにはそれ以前から似たようなチーズがあって、マリーおばさんはそれを近郷に広めただけだ、と言う人もいるのです。

その後、おばさんは同じマリーという名の娘に製法を伝え、娘の結婚相手が、カマンベールの増産に努めるのです。

さらに、その息子が鉄道の開通式にやって来たナポレオン3世に献上して大いに気に入られ、チュイルリー宮に届けるように要請され、ますますカマンベールの人気は高まったということです。

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ノルマンディーのチーズ

ノルマンディーといえば、チーズ。

カマンベール・ド・ノルマンディー。

リヴァロ。

そしてボン=レヴェックは、ノルマンディーの3大チーズとして特に有名です。

日本でも人気のあるカマンベールは世界各地でつくられていますが、本家は、ノルマンディーです。

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白カビで熟成させるヌーシャテル、ブリヤ=サヴァランなども人気がありますが、知られていない名品は数限りなくあります。

緑の油田地帯と呼ばれるように、緑の大地から尽きることなくわき出るミルクは、この地方をこのうえなく豊かにしているのです。

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